中高年の看護師が抱える悩みは人それぞれでしょう。
特に総合病院の病棟で働く場合には、年齢を重ねるにつれて体力的な理由で夜間や早朝などの不規則な時間の勤務をこなすのが難しくなることがあります。また、年間を通して休みが取りにくい職場では、翌日以降に仕事の疲れが残ったり、肩や腰の痛みが出たりすることもあります。こうした問題を未然に防ぐには、多くのベテランの看護師が活躍している医療や介護の現場を勤務先に選ぶことが大事です。看護師の数が不足している現場においては、中高年の看護師を受け入れるため、フルタイムからパートタイムまで色々な働き方を選択できる環境を整えたり、一日あたりの労働時間や残業時間を短くしたりしているところもあります。
中高年の看護師の受け入れ態勢については、それぞれの医療現場の規模の大きさや診療科目、スタッフの人数などによって違いが見られます。そこで、就職活動中に40代~50代の看護師を対象とした求人が多数掲載されている転職サイトを使ったり、必要に応じて人材紹介会社や派遣会社に相談をしたりすることが大切です。
なお、役職者以外の中高年の看護師は、同じ職場に長く勤めても思うように収入が増えなかったり、若い頃と各種手当の金額が変わらなかったりすることもあります。そのため、納得のいく条件で働き始めるために、就職時の面接の際に採用担当者と積極的に基本給や手当に関する交渉をすることがとても大切です。